香港・西営盤の一新美術館は、2026年10月30日から2027年2月28日まで《岩彩藝術的跨境敍事》(Unbound: A Narrative of Mineral Painting)を予定している。同館初の色彩画シリーズ展で、九人の作家による33点を紹介。岩彩は鳥を描くだけでなく、抽象的な表面や日常の商品イメージにも向かう。一つの古典的様式に分類する前に、三点の公式作品画像から、近い素材が異なる画面を生む様子を見たい。
色が表面にとどまる仕方から見る
陳育強(Chan Yuk Keung)の《Glittering Light》は2025年、岩彩・キャンバス、70×88センチ。淡い灰緑の地に、曲がる白線が青、褐色、黄緑の領域を分ける。摩耗や剝落のような縁が見えても、簡単に名付けられる風景には落ち着かない。白線をたどり、暗い部分と余白の間で止まると、密度や質感が明確な物の輪郭に代わることに気付く。
鍾大富(Chung Tai Fu)の《Salute to Andy Warhol》は2021年、岩彩・紙、65×90センチ。Campbell’sのスープ缶が青緑とピンクの波紋の中に傾き、下には変形した反射がある。馴染みの文字は読めるが、周囲の層は平らな広告から遠ざける。鳥と並べると、岩彩は伝統的な図像だけでなく、大衆文化や消費の記号にも応じられる。これは画面の解釈で、ブランドのコラボ商品発表ではない。