浴室に自然を感じるためには、植物をたくさん置く必要があるのだろうか。花の造形作家・朱永安は10月22日公開のTOTOに関するブランドデザイン企画で、植物の制作における比例、線、余白を浴室の物へとつなげた。一つの設備の外観から、身体と空間全体の関係へ視点を広げる内容だ。ブランド製品を軸とした提案であり、色や配置は彼の視点を参考にしつつ、機能は個別の機種で確認したい。
朱永安が白い花と枝を調整し、異なる高さの植物の線をつくる。植物は飾りだけでなく視線を変える
花の競技から抽象的な植物インスタレーションへと進み、朱は枝葉、樹皮、根、蔓そのものの姿を重視するようになった。引き算の考え方には二つの層がある。比例は目に見える関係であり、余白は身体で感じるゆとりだ。浴室への応用は隅々に鉢を加えることではなく、設備同士の距離、遮られる視線、植物の曲線と建築の直線の出会いを観察するところから始まる。
不規則な枝の線は硬い面に別のリズムを与え、空気に動く葉は見えない風を感じさせる。「自然な雰囲気」を決まった素材の一覧と捉えるより、残す物、主役にする輪郭、何も加えない場所の関係を調整する方法だ。同じシリーズの製品を一式購入しなければ成立しない、という考えではない。
曲面と色に加え、機種ごとの差も見る
朱の解釈では、NEOREST NXの流れるような陶器の外観により、便器も空間の造形物として捉えられる。ただし、似た外観でも清掃技術まで同一とは限らない。TOTO台湾の公式NX解説では、紫外線と酸化チタンの内壁を使うACTILIGHT光触媒技術はNX2に限定される。すべてのNXやNEORESTに備わる機能と一般化しないようにしたい。見える曲線と見えにくい機能構成を分けて考える必要がある。
NXシリーズの白い曲面の便器展示。機能は個別機種で確認が必要。色のある洗面器は、壁や小物だけでなく主役の設備そのものに色を担わせる方法だ。企画写真では緑や暖色の洗面器が異なる表面仕上げの水栓と並び、色、艶、金属の質感の関係が見える。Gシリーズのシャワーも分けて理解したい。公式説明はオーバーヘッド3モードとハンドシャワー4モードで、計7種類の水流である。一つのハンドシャワーに7段階があるという意味でも、医療効果の保証でもない。
ハンドシャワーを確認する朱永安の企画写真。
色のある洗面器と金属水栓を並べ、色と表面の質感を見せる。余白を高さと動線に落とし込む
改修計画にするなら、台北ブランド旗艦ショールームの浴室空間提案室が、展示を見るだけより具体的だ。9月に更新が発表され、モジュール式の展示壁で自宅の浴室の大きさを再現し、便座、手すり、洗面器、水栓の位置、高さ、動線の間隔を調整できる。こうした寸法関係が、美しい余白を日常の便利さに変えられるかを左右する。設備の比例は使う人の身体や移動の必要性と一緒に考えたい。
館内にはNX Collections、モダン、ラグジュアリー、自然な木質、全世代対応の五つの場面があり、乳幼児やバリアフリーなど公共空間の配置も紹介する。旗艦館は展示サービスが中心で、公式サイトは商品販売を行わないと明記する。TOTO台湾公式サイトから接客予約や機種情報へ進み、訪問前に営業のお知らせも確認を。寸法、色、操作を比較する機会として利用でき、当日の購入を前提にする必要はない。