バンコクのARTURは2009年からSoi Ton Sonで営業し、フランス料理の定番とステーキ、そして切り分け、圧搾、フランベを客席で行うサービスを柱にしてきた。調理技術を見たい夜の食事先として考えられる店だ。料理ごとに別の装置を使うことより、銀製ダックプレス、ワゴン、食器が提供の流れにどう関わるかが見どころになる。10月26日公開のレストラン特集はBK StudioとARTURの商業コラボレーションによるもので、新規開店を伝える記事ではない。
ARTURのテーブルサイド調理には、ワゴンのコンロでフランベする工程もある。
銀製ダックプレスと丸鴨の重量別料金
特徴的なのがCanard au Sang、プレスドダックだ。ローストした鴨をテーブルで切り分け、残った骨組みをChristofleの銀製プレスに入れる。抽出した肉汁、血、骨髄がソースの基礎の一部になる。通常は厨房の中で進む、スライス、圧搾、ソースづくり、盛り付けの連なりが見える。皮のぱりっとした食感を重視するローストダックと比べると、ここでは丸鴨の見栄えだけでなく、鴨の汁がソースへ戻る過程に注目できる。
テーブルサイドの盛り付けでは、スライスした肉、ソース、付け合わせを客の前で整える。
現在公式サイトがリンクする2026年8月版メニューでは、Canard au Sangが1kgあたり4,999バーツ、鴨のオレンジソースが1kgあたり3,999バーツ。価格もソースも異なる二つの料理だ。メニューには二人向けが約1.5〜1.9kg、四人向けが約3kgとあり、実際の重さによって一羽の合計額が変わる。二人向けでも定額のペアコースという意味ではない。予約時に鴨の重量、入荷状況、調理の手配時間を聞けば予算を比較しやすい。
パイ包みの主菜を選ぶなら、Beef Wellingtonはオーストラリア産ブラックアンガスのテンダーロインにマッシュルームのデュクセル、パルマハム、パイ生地を重ねたもの。一人1,990バーツで、注文は二人から。通常のグリルステーキと違い、肉、詰め物、生地を一緒に切り分ける。Côte de Bœufなどのシェア用部位もあるため、グループでは丸鴨、ウェリントン、シェアステーキのどれを軸にするか先に決めると、各自が注文して主菜の量が重なるのを避けやすい。
ARTURはバンコクのPloenchit Roadから入る9 Soi Ton Son、Bliston Suwan Park Viewの建物内にあり、BTS Chit Lomの近く。公式のディナー営業時間は毎日17:00〜22:00で、ランチは要相談。電話は089 000 1288、建物内に利用客向けの無料駐車場がある。公式メニューから現在リンクされている版を確認して予約できる。この形式の夕食では、同じテーブルの上で器具、技術、取り分けが協働する様子を見られる。