アッパーからパープルのグラデーションがにじみ出し、ヒールに向かうにつれてブロンズのメタリックな光沢へと変化、最後はモコモコの茶色スエードで締めくくられる。これはどこかのストリートブランドがゼロから考えたデザインではなく、Brooksが2009年に送り出したベテランモデル「Adrenaline GTS 10」が、初めてコラボレーションの舞台に立った姿だ。
Brooksはシアトル発のランニングギアブランドで、ここ数年はライフスタイルウェアの方向にも力を入れてきた。以前にはレギュラーカラーの一足がJay-Zの足元を飾ったこともあり、ラップシーンからのお墨付きを得た形になった。今回タッグを組んだのはドイツのセレクトショップAfew Store。ブランド史上初となる「Adrenaline GTS 10」限定コラボを生み出し、名付けたのは「Today Was a Good Day」、略してTWAGD。
カラーはFig、Bridal Rose、Fiery Coralの3色構成。メッシュアッパーにはパープルのグラデーションが施され、その上にメタリック調の合成素材が重なる。ヒール部分はブロンズの光沢からモコモコの茶色スエードへとグラデーションし、細部にはピンクとレッドが差し色として散りばめられている。半透明のヒールパネルは特定の光の下でほのかに輝きを放つ。Afewの公式コメントによると、このシューズが留めたいのは「ある日々がずっと心に残り続ける」という感覚――温かく、懐かしく、少し個性的な雰囲気だという。
単なる復刻に留まらず、Brooksは今回、次世代のミッドソール技術を2009年当時のラスト(木型)に組み込んでいる。「DNA Tuned」と名付けられた窒素ミッドソールは、大小異なるサイズの発泡粒子を混ぜ合わせ、柔らかさと反発力を両立した踏み心地を実現。Brooksのランニングシューズ開発イノベーション担当シニアマネージャーであるBryan Bhark氏は、今年初めの動画の中で、この製法によって異なる2種類の発泡素材を一つの工程内で結合できるようになり、従来なら異なる特性の素材を接着するために必要だった接着剤を省略できたと語っている。
Afew Store x Brooks「Adrenaline GTS 10 "Today Was a Good Day"」は、まず土曜日にAfewの店舗・オンラインで先行発売。8月15日からはbrooksrunning.comおよび一部取扱店で追加発売され、価格は170ユーロ(約196米ドル相当)。










