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ダッチ・デザイン・ウィーク2026で見る、水と素材と3組の新鋭

10月17〜25日にアイントホーフェンで開催されるデザインの祭典。R.A.W.を掲げ、水と音のインスタレーション、身体や素材の研究、工業空間の再利用を通して家具展の枠を広げる。

Blake Ho, Visual Editor
ダッチ・デザイン・ウィーク2026で見る、水と素材と3組の新鋭

ダッチ・デザイン・ウィーク2026は、10月17〜25日にアイントホーフェンで開催。テーマのR.A.W.はRebel Authentic Worthを意味し、磨き上げる前の実験や探索、創作の過程に目を向ける。街を舞台にした催しでは、完成した家具だけでなく、水や音のインスタレーション、素材の研究、身体を巡る問いも扱う。10月25日が本年の最終日となる。見学の方向を考えるなら、各会場を買い物リストのように並べるより、作品がどう動き、素材がどこから来たかを入口にすると理解が深まる。

水を景観だけでなく、音とパフォーマンスの素材へ

《Everything Moist Seems Alive》は、MAISON the FAUX、MU Hybrid Art House、Studio Boris Acket、オランダ国立オペラ&バレエによる協働作。Astrida Neimanisのハイドロフェミニズムに着想を得て、人の身体を地球の水循環につながる開かれた生態系として捉える。水が管や膜を通り、水槽へ集まり、その音がパフォーマーの声と絡み合う。美しい反射を生むためだけの水ではなく、流れや漏れ、身体との関係自体が作品の内容となる。

展示写真では、透明な水の容器、粗い質感の台座、映像スクリーンが並び、液体を観察できる構造へ置いている。音とパフォーマンスが加わるため、固定された形を見るだけの装置でもない。同じ空間でも時間によって異なるリズムを持ちうる。まず水を受け止める容器と水が通る経路を区別し、その後で人の声がどう入ってくるかに注意を向ける。これは作品の読み方の一つであり、全員が同じ感覚や感情を得ると保証するものではない。

Everything Moist Seems Aliveの水の容器と映像スクリーン
《Everything Moist Seems Alive》では、水の容器、台座、映像を並べている。

新鋭賞の3者が示す、素材と身体の異なる問い

Dutch Design AwardsのEmerging Talent Awardsは10月17日にPiet Hein Eekの工房で発表され、Jun Fujisaku、Ori Orisun Merhav、Esmay Wagemansが受賞した。賞金はそれぞれ1万ユーロで、3者合計の額ではない。素材と設計方法に光を当てる賞だが、受賞者すべてを学生作品のコンペティションとしてまとめるのは適切ではない。それぞれの実践には明確な研究の方向がある。

工房の長いテーブルとDutch Design Awardsの参加者
工房内の長いテーブルを囲んで開かれたDutch Design Awardsの催し。

Jun Fujisakuは建築と木工を基盤に変化する家具を探り、Ori Orisun Merhavは昆虫由来のバイオ素材を研究する。Esmay Wagemansは身体に直接向き合い、彫刻や型取りを行う。この違いは残して読みたい。変えられる住まいの秩序、バイオ素材の作り方、身体の新たな表現は別々の課題であり、一括してサステナブルなスタイルとは呼べない。外見が新しいかだけでなく、方法や用途を説明できるかへと評価の視点を移す実践でもある。

工業空間と卒業展、会場ごとに異なる観覧条件

Piet Hein Eekの複合施設は店舗、展示、飲食などを組み合わせ、近隣の古い工業建築から回収した部材を活用する。再利用を一つの製品だけで終わらせない場だ。写真に見える長いテーブル、素材の陳列、人が通る動線からも、デザインが日常の活動にどう関わるかを考えられる。一方、Design Academy Eindhovenの卒業展では家具から素材実験までを扱う。使われ続ける場所と、将来の使い方を提案する場として、両者を対比して見られる。

入場条件は展示ごとに確認が必要で、一つの無料企画を祭典全体の無料入場と取り違えてはいけない。《Everything Moist Seems Alive》の公式プログラムページでは、MU Hybrid Art House、Torenallee 40-06で無料公開と案内している。10月25日は11時〜18時、パフォーマンスは13時、14時15分、15時30分、16時45分で、いずれもアイントホーフェン現地時間。この時間は当該企画と今回の会期に限られ、他会場共通の営業時間ではない。

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