《Everything Moist Seems Alive》は、MAISON the FAUX、MU Hybrid Art House、Studio Boris Acket、オランダ国立オペラ&バレエによる協働作。Astrida Neimanisのハイドロフェミニズムに着想を得て、人の身体を地球の水循環につながる開かれた生態系として捉える。水が管や膜を通り、水槽へ集まり、その音がパフォーマーの声と絡み合う。美しい反射を生むためだけの水ではなく、流れや漏れ、身体との関係自体が作品の内容となる。
Jun Fujisakuは建築と木工を基盤に変化する家具を探り、Ori Orisun Merhavは昆虫由来のバイオ素材を研究する。Esmay Wagemansは身体に直接向き合い、彫刻や型取りを行う。この違いは残して読みたい。変えられる住まいの秩序、バイオ素材の作り方、身体の新たな表現は別々の課題であり、一括してサステナブルなスタイルとは呼べない。外見が新しいかだけでなく、方法や用途を説明できるかへと評価の視点を移す実践でもある。
工業空間と卒業展、会場ごとに異なる観覧条件
Piet Hein Eekの複合施設は店舗、展示、飲食などを組み合わせ、近隣の古い工業建築から回収した部材を活用する。再利用を一つの製品だけで終わらせない場だ。写真に見える長いテーブル、素材の陳列、人が通る動線からも、デザインが日常の活動にどう関わるかを考えられる。一方、Design Academy Eindhovenの卒業展では家具から素材実験までを扱う。使われ続ける場所と、将来の使い方を提案する場として、両者を対比して見られる。
Design Academy Eindhoven卒業展の椅子型作品。座面から背へ連続して折れ曲がる。Piet Hein Eekの施設では、素材の陳列と通路が展示と日常の利用をつなぐ。
入場条件は展示ごとに確認が必要で、一つの無料企画を祭典全体の無料入場と取り違えてはいけない。《Everything Moist Seems Alive》の公式プログラムページでは、MU Hybrid Art House、Torenallee 40-06で無料公開と案内している。10月25日は11時〜18時、パフォーマンスは13時、14時15分、15時30分、16時45分で、いずれもアイントホーフェン現地時間。この時間は当該企画と今回の会期に限られ、他会場共通の営業時間ではない。