HOTSOXは2026年11月3〜14日、東京・神宮前のLAG(LIVE ART GALLERY)で「古今東西」展を開催する。13〜19時、入場無料で、11月8日と9日は休廊。葛飾北斎、佐藤修悦の文字造形、小澤征爾が好んだ赤を、靴下という共通の題材で紹介する。10月29日18時からの催しは関係者・メディア向けの先行プレビューで、一般公開が今日始まるわけではない。
額縁から靴下へ、図像の置き方を見る 最初の手がかりはメインビジュアルだ。赤と黒で画面を分け、富士と大波を並置し、太く角の明確な縦書き文字を加える。これは展覧会の宣伝画像で、借用した版画原作の写真ではない。北斎の図像と修悦体の組み合わせも、異なる時代の二人が実際に共同制作したという意味ではなく、現代のデザイン上の構成として見る必要がある。
北斎シリーズは浦上蒼穹堂の浦上満が監修し、「冨嶽三十六景」の36図に追加10図を加えた計46図をアートソックスへ展開する。題名の三十六と今回の四十六は矛盾しない。「神奈川沖浪裏」や「凱風快晴」を見つけるだけでなく、横長の風景が細い靴下にどう収まるかにも注目できる。甲、履き口、足首への図柄の置き方は、履いたときと脱いだときの見え方を変える。
ガムテープの文字と小澤征爾の赤 修悦体は現役警備員の佐藤修悦がガムテープで文字をつくる手法から生まれ、工事現場の案内表示を出発点とする。本展では日常の公共空間にある文字を靴下とメインビジュアルに取り込み、読みやすい文字自体を図像として扱う。絵画の縮小だけを見るのとは異なり、線の太さ、隙間、曲がり方から考えると面白い。確認できた資料に全商品の価格表はなく、一律価格を想定することはできない。
もう一つの焦点は、小澤征爾が好んだ赤をテーマとする靴下のプロトタイプ。ブランドは没後3年の命日に当たる2027年2月6日の発売を予定し、今回は試作を先行公開する。展示されることと、量産品をすぐ買えることは別だ。赤は記念企画のデザインの手がかりであり、本人の歴史的な衣服や使用済みの靴下を販売するという発表ではない。
神宮前の展示と六本木の販売は別会場 買い物も考えるなら、六本木蔦屋書店2階のエスカレーター前壁面で11月7〜20日に開かれる別のポップアップがある。最終日は18時まで。店舗は北斎46図から一部を展示販売し、北斎と佐藤修悦の共同ビジュアルを落とし込んだ一足を先行販売すると案内する。神宮前の展覧会が移転するわけではなく、46図すべて、全サイズ、全試作品の販売を保証するものでもない。会場、日付、展示と販売の範囲を分けて計画したい。
1971年にマンハッタンで生まれたHOTSOXが身近な装身具を画廊へ持ち込む今回の企画は、図像の変換、文字、着用するデザインに関心のある人の入口になる。ブランド写真は緑の階段に名画柄の靴下を並べたもので、赤黒の展覧会ビジュアルとは文脈が異なり、会場風景ではない。LAGは東京都渋谷区神宮前2-4-11 Daiwa神宮前ビル1階。休廊日や主催者の更新を確認し、入場無料を商品無料やプレビューの自由入場と混同しないようにしたい。
緑の階段に名画柄の靴下を置いたHOTSOX公式ブランド写真。展示風景ではない。