5.0リッターS85型V10エンジンと6速マニュアルトランスミッションを、2000年式BMW X5のシャシーに無理矢理押し込む——それだけで今回のKith×BMWコラボの野心の大きさが伝わってくる。Ronnie Fiegの15周年レストアプロジェクトとChapter IVのアパレル・アクセサリーコレクションに続き、両ブランドは今回のコラボの真の目玉を発表した。BMW初代SAV(Sports Activity Vehicle)の原点と、まだ市販されていない未来型を象徴する、2台の唯一無二のX5だ。


1台目は、1年以上の歳月をかけてターンテーブル工法で完全にリビルドされた2000年式BMW X5 E53。ボディカラーは純正のTitanium Silver Metallicを維持し、外観は控えめな佇まいだが、エンジンルームにはカスタムで統合された5.0リッターS85型V10エンジンと6速マニュアルトランスミッションが隠されている。純正のフルタイム4WDシステムはそのまま残しつつ、カスタムエキゾーストシステム、BMW M Sportブレーキ、再セッティングされたサスペンションによって、走行性能は大幅に引き上げられている。キャビンは総ブラックレザー内装へと一新され、Kithのモノグラム柄がびっしりとエンボス加工されており、インストルメントパネルには両ブランドのコラボロゴも組み込まれている。

もう一方の主役:まだ市販前の第5世代X5


時間軸のもう一端に位置するのが、2027年式BMW X5。このSAVシリーズにとって8年以上ぶりにボディデザインを根本から刷新する、第5世代モデルだ。外観はミニマルで一体感の強い方向性を追求し、車体表面には目立つ継ぎ目や従来型のドアハンドルが見当たらず、ダブルXデザインのヘッドライトと発光式キドニーグリルを組み合わせている。パワートレインはアップグレード版の直6・B58エンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載し、ボディカラーは専用のFrozen Titanium Silverを採用、先代E53のカラーコンセプトを受け継いでいる。キャビンも同様にモノグラムをエンボス加工したブラックレザーで覆われ、K&Kクレストの刺繍、BMW Mカーボンスポーツフロントシート、そしてワンピース構造のパノラマサンルーフを備える。

両車ともに世界に1台限りの非売品であり、Kith for BMW 2026コレクションのイメージモデルとして展示される。同コレクションのアパレル・アクセサリーは現在、Kith公式サイト、アプリ、そして旗艦店で販売中だ。






