長年クローゼットに残るスーツには、結婚式や仕事の記憶だけでなく、今とは異なるブランドラベルが付いているかもしれない。韓国のメンズブランドMaestroは40周年に、そのラベルと顧客が着てきた時間を一つの物語に重ねる。LFは2026年10月27日、記念コレクション、旧衣料の認証企画、サービスの発展方針を発表した。新品に周年の数字を付けるだけでなく、既製服、シルエット選び、個別の仕立てをどう結び直すかが注目点だ。
五つの記念アイテムと二つの輪郭
記念コレクションはスーツ、ジャケット、コートを含む五型で、上質なイタリア製生地を使う。ジャケットは自然な輪郭を重視するComfort Fitと、明確な構築感を表すROMA Fitの二方向。これはシルエットの考え方の違いであり、固定された二つのサイズという意味ではない。公開ビジュアルではニット、シャツ、ジャケットを重ね、必ずしも上下のスーツを必要としない日常へ用途を広げている。
別のビジュアルではキャメルのコートにチェックのジャケットとシャツを重ねる。LFによると、店舗では10月末から専用の記念展示を設ける予定だ。公式写真では裁縫台、ミシン、生地、スーツを着たマネキンが同じ空間をつくり、袖の40周年ラベルも記念のメッセージを細部に収める。冬のジャケットを探すなら、まず肩線と全体の形、次に重ね着に必要な余裕を見るという比較の順序が考えられる。周年の雰囲気に引き寄せられる前に確認したい点だ。
マネキン、裁縫台、服の画像でメンズウェアの技術を見せる会場。
展示された袖口に40周年の標と元の生地ラベルが見える。旧ラベル認証は11月8日まで、条件は?
10月26日から11月8日まで、歴代三種類のロゴのいずれかが付いたMaestroのスーツかジャケットを百貨店の店舗へ持参して認証できる。条件を満たす先着40人に2026年秋冬の新作シャツを贈る。さらに対象衣料を寄贈した顧客から抽選で五人に新作ジャケットを提供する。認証と寄贈者向け抽選は別の条件であり、古着を持参すれば必ずジャケットをもらえるわけではない。出発前に店舗へ枠の残りや受付を確認したい。
ブランドは10月22日、ソウル江南のRaum Eastで約20人のVIP顧客を招いた催しを開催した。秋冬と次シーズンのコレクションを紹介し、自然体の着こなしを示すSprezzaturaについて語り合った。この会はすでに終了し、現在一般公開している展覧会ではない。進行中のラベル企画とも役割が異なり、一方は着用経験を話す場、もう一方は実際に着られた服をブランドの記録へ戻す機会となる。
10月22日に行われたMaestro招待制イベントのトークと客席。個別の仕立てはどう分かれる?
Maestroの創設は1986年で、製造の基礎は1985年設立の梁山のスーツ工場にさかのぼる。今回の発表では、既存サービスをSu Misuraのメイドトゥメジャー、Alta Sartoriaのビスポーク、Sartoria Italiaのイタリアでのオーダーメイドへ細分化し、高級ラインALBEROも強化する方針だ。三つの名称はサービスの方向性を表し、全店舗で今すぐ同じ工程、納期、価格が適用されるという意味ではない。挙式や宴席の日が決まっているなら、対応可能なプランを先に確かめたい。
10月22日には韓国語・英語の公式サイトも開設した。LFによれば、Ceremonyのオケージョンウェア、Fit Guideのシルエット比較、MTM工程、店舗予約機能を備える。旧ラベル企画に関心があればLF公式40周年発表で条件を確認できる。スーツを買うなら、着る場面、好みの形、調整したい箇所を整理して店舗へ相談するとよい。周年は新しい服だけでなく、一着が人生の異なる段階でどう着続けられるかにもつながっている。