深夜、車を南に走らせてメキシコ国境を越えた瞬間、呼び止められたマシュー・マコノヒーの頭に浮かんだのはセリフではなく、「財布を出せ、これはマズいことになった」という思いだった。彼はHappy Sad Confusedのポッドキャストで当時を振り返り、警察は「いい車に乗ったgringo(よそ者)」を見て、通常の手順通りに事を進めようとしていたと語った。空気はどんどん悪い方向へ向かっていたという。

彼は一か八か賭けに出て、思わずこう口にした。「ジェニファー・ロペスを知ってる?The Wedding Plannerを観たことある?あの映画の主役の男は俺なんだ」

『The Wedding Planner』は2001年公開のラブコメディで、ロペスが顧客の婚約者に恋するウエディングプランナーを演じ、マコノヒーはまさにその婚約者役だった。この作品は後にロマンティックコメディファンの間でカルト的な人気作となったが、まさか何年も経ってから国境突破の切り札になるとは誰も想像していなかっただろう。

警察は彼だと気づいた後、一緒に写真を撮ってほしいと頼み、そのまま通してくれたという。マコノヒーはこの一連の出来事を、自分でも大げさだと思うような口調で軽やかに語っていた。

なお、今回のインタビューでは、HBOドラマ『The Last of Us』のジョエル役について、実は当初彼にオファーがあり、その後ペドロ・パスカルが演じることになったことにも触れている。同じ週、マコノヒーは『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』に出演し、エラ・ラングレーのカントリーソング「Choosin' Texas」のブルーグラス版をカバー。本人からも高い評価を得たという。