香港Villepinの姜明姬(Myonghi Kang)個展「What Remains to Be Seen(所見未盡)」は11月15日まで、近作の絵画と紙作品を紹介する。1947年に韓国・大邱で生まれ、現在は済州島を拠点に制作する作家は、長く韓国とフランスを行き来してきた。花、山、水は繰り返し観察されて画面になる。自然の風景を見分けるだけでなく、色、距離、記憶が一枚の画布にどう共存するかを追う展覧会だ。
Myonghi Kang《Bambous aux fruits du gardénia séché》(2026)、キャンバスに油彩、97×131cm。
《Bambous aux fruits du gardénia séché(梔子果実と竹)》は97×131cm。黄褐色の枝状の線、深緑の面、左上の淡い青が接し、細い線は画布の上で方向を変え続ける。縦長の花の二点と比べると、水平で分散したリズムへ視線が戻る。姜明姬は一つの固定視点だけを用いない。近くの植物、遠景、以前見た色が筆触の層を通して共存する。似た色調でも重心や呼吸が異なるため、作品同士を比べる面白さが生まれる。
Arthur de Villepinがキュレーションを担当し、ローマのVilla Mediciで制作したパステルと墨による近作の紙作品も含まれる。作家は早朝に起きて最初の光を観察し、同じ場所に戻って描き続けたという。画廊の制作過程の説明では、数か月、時には数年置いた作品に再び手を加え、署名さえ最終地点を意味しない場合がある。2026年という年記は作品の記録であり、観察と改変の全時間を一瞬へ縮める必要はない。