TIDEZINE.

台北「時尚流聲」は10月28日開幕へ:35人が服装・身体・写真を探る

国立写真文化センター台北館は台風により開幕日を変更。10月27日は2・3階閉室、3階は10月28日、2階は11月11日から順次公開し、ファッション写真と服飾デザインの交点を無料で紹介する。

Blake Ho, Visual Editor
台北「時尚流聲」は10月28日開幕へ:35人が服装・身体・写真を探る

国立写真文化センター台北館の「時尚流聲:穿在身上的語言(Fashion in Flux: The Language We Wear)」は、台風の影響で開幕が10月27日から10月28日に変更された。10月27日は2階と3階の展示室が展示替えのため閉室し、1階の未來市とCoffee Toは通常営業する。ファッション写真やスタイリング、台湾の写真史を見たい人は予定を1日ずらし、旧日程が印刷されたポスターではなく最新の開幕案内を確認したい。

鄧博仁がキュレーションを担当し、展覧会全体では35人のアーティストが参加。2つの階で段階的に展開する。先行する3階の301~303・305展示室は2027年3月10日まで。2階の201~203展示室は11月11日に加わり、2027年3月14日まで開催する予定だ。各階で開始日と終了日が異なり、35人という数字も全体の規模を示す。10月28日に両階の内容をすべて見られるわけではない。

服の先へ、カメラはどう姿勢をスタイルにするのか

3階301展示室は日常とパフォーマンスを並べる。洪博熹は家庭や生活の場面から、周畹綺は友人やモデルの撮影からアプローチし、鐘苡綾はスタイリング、道具、身体表現で画面を組み立てる。3つの方法が具体的な鑑賞の手がかりになる。写真のスタイルは服の裁断だけでなく、人物と空間の距離、身体の置き方、撮影者と被写体の関係からも生まれる。

モノクロの人物と腕の動きが、ぼやけた複数の輪郭で表現されている。
輪郭が重なるモノクロ写真が身体の動きを表す。

302展示室では時間の幅を広げ、異なる世代の写真を対置する。李悌欽の屋外ポートレートや、記録と演出の間にある鄧南光の外出風景を、蔡榮豊、林添福、林炳存のファッション写真と見比べられる。莊靈、張良一、林后駿は家族の視点を加える。自然の風景、流行メディア、親密な関係へとたどることで、季節の流行アイテムだけでなく、台湾のスタイルが生活と商業写真の間でどう蓄積されたかを比較できる。

写真から、身につけられるデザインへ

303展示室には服飾デザインに直接つながる道筋がある。郭英聲の落書きや女性の身体を写した作品は陳季敏の創作を刺激し、展覧会には陳季敏のスカーフとオーダーメイドの服も登場する。写真そのものから、イメージが布上のデザインとなり、着る人の身体へ戻る過程に目を向けられる。何孟娟は「落下」で身体を不均衡な瞬間に置き、韓筠青は身体の痕跡に経験を託す。ファッション写真で見慣れた優雅な姿勢を、別の角度から問い直す内容だ。

横向きに身をかがめた人物の写真に、オレンジ、白、青の描線が交差する。
色彩や描線を写真に加え、身体のイメージに複数の読み方を生む。

305展示室が注目するのは、カメラを見返す人たち。蔡定邦は被写体にレンズを直視させ、周芳伃は親密な関係から出発する。李昭融、登曼波、林建文の共同制作はサブカルチャーやロールプレイの領域へ入り、劉怡君は現実と想像の間で変化するアイデンティティを探る。ストリートスナップやスタイリング企画、人物写真に親しむ人も、視線、装い、役柄を通して、写真の中の自己像を誰が決めるのか考え直せる。

暗い色の服を着た2人がソファに寄り添い、背景に壁と室内の光が見える。
日常の人物の姿勢を通して、服装と親密な関係を結びつける展示。

入場無料、2つのフロアを見るならいつ?

台北館は台北市中正区忠孝西路一段70号。通常は火曜から日曜の10:00~18:00に開館し、月曜休館、入場無料。10月28日からは3階を先に見られる。流行文化や社会構造、デジタル・AI画像を扱う2階も合わせて見たい場合は、11月11日以降、3階の展期が終わる前に訪れたい。出発前にはセンターの休館・開幕案内を確認し、通常の開館時間と今回の天候による変更を区別しておこう。

気になるブランドやテーマをフォロー

ブランドのタグやカテゴリーから、自分だけの読み物リストを作りましょう。

関連記事

小島プロダクションの東京10周年展、10月31日開幕:プレビュー券・通常券・グッズ受取の違い
Art

小島プロダクションの東京10周年展、10月31日開幕:プレビュー券・通常券・グッズ受取の違い

麻布台ヒルズギャラリーのBEYOND THE STRANDは12月20日まで。最初の4日間のプレビュー券、11月4日以降の通常券、開館時間と海外からの購入時の注意点を整理。

香港のBoyoung Jeong「歸樸」は10月31日まで:ガラスの白鳥、窓明かり、回転木馬の油彩から光を見る
Art

香港のBoyoung Jeong「歸樸」は10月31日まで:ガラスの白鳥、窓明かり、回転木馬の油彩から光を見る

THE HARTZ PROJECT「The 0 Degree of Looking」が会期最終週へ。2023〜2026年の油彩5点を、卓上の器、夜の建築、二連画からたどり、素材、寸法、黄竹坑への来場情報を紹介する。

alter. 2026は10月29日開幕:学生無料券の登録、1日券と4日通し券の選び方
Art

alter. 2026は10月29日開幕:学生無料券の登録、1日券と4日通し券の選び方

日本橋で10月29日〜11月1日に開催。1日券2,000円、4日通し券3,000円、学生の登録条件とCIRCUIT・LOUNGEの違いを整理。

高雄市立美術館「tamas」は10月31日開幕:身体の痕跡を追う7回の無料公演
Art

高雄市立美術館「tamas」は10月31日開幕:身体の痕跡を追う7回の無料公演

游恩恩Lihan UmawがKSpaceで石を打ち、泥を塗り、歩く行為から太魯閣族の身分とジェンダーを探る。会期は10月31日~12月13日、各30分の公演7回は無料・予約不要。

バンコクのTrey Hurst「At the Threshold」は11月8日まで:青白い弧と生のキャンバスに浮かぶ記憶
Art

バンコクのTrey Hurst「At the Threshold」は11月8日まで:青白い弧と生のキャンバスに浮かぶ記憶

Play Art Houseで、Trey Hurstが2023〜2026年に展開した絵画を紹介。「Advent 02」「Structure of Memory 01」からOLLEのサウンドスケープまで、素材、寸法、近景の細部をたどり、ソンワット通りでの鑑賞のリズムを探る。

大館「為何寫實 IV」は10月28日まで:雲の通勤者、貨幣、手の動きを描く6人の作家
Art

大館「為何寫實 IV」は10月28日まで:雲の通勤者、貨幣、手の動きを描く6人の作家

Touch Galleryの「True to Form IV」が会期終盤へ。6人の作家が油彩、アクリル、日本の墨で都市、動物、花、手の動きを描く。6作品の素材、寸法、画面の細部から鑑賞の手がかりを探る。