SUGARHILLとパリのCARNE BOLLENTEが、架空のモーターサイクルクラブ「Road 69」を軸に、デニム、レザー、軽やかなトップスをつなぐ2027年ミッドサマーの協業を公開した。東京の夏の夜、バイクでクラブへ向かう人々を想像し、SUGARHILLの素材、加工、ヴィンテージの言葉を、CARNE BOLLENTEのユーモアある図像へ重ねる。現在はスタジオルックの段階で、販売は2027年5月からの予定。すでに購入できる2026年夏のコレクションとは区別したい。
Love Denimをダブルニーへ
CARNE BOLLENTEのLove Denimを、厚みのあるダブルニーデニムへ再構成する。ハートとワークウェアの構造が同居する提案だ。ダブルニーは膝に布を重ねる方法で、パンツ全体が二重になるという意味でも、防護認証でもない。写真では濃いデニムにオレンジのハートステッチと白いボタンが対照をつくる。図柄は別のチャームとして付くのではなく、服の構造に沿って見えてくる。
オレンジのハートステッチが見える近接写真。長いパンツ、ショーツ、デニムジャケットを組み合わせ、一着のジーンズにとどまらない展開にする。濃色のセットアップは上下を連続した輪郭へまとめ、淡いウォッシュのパンツとクラブの文字を入れたトップスは、よりゆるやかな比率を生む。これは予告の着こなしを見た説明で、写る小物がすべて単品で販売されることや、全身がセット価格になることを示すものではない。
濃色デニムのジャケットとショーツに差し色の袖口。
クラブの文字を入れたトップスと淡いパンツをバイクと配置。クラブの記号を、レザーとニットにも
Road 69の文字、盾型のパッチ、背中の大きな図柄が架空のクラブに識別できる外観を与える。白い身頃と濃い袖のトップスはバイクと並び、濃いジャケットの背面文字にはチームウェアに近い効果がある。クラブはデザイン上の物語で、実在するライダー団体の入会募集ではない。黄色、ピンク、グレーの背景も、実際の夜道を記録した写真とは異なる距離をつくる。
濃いジャケットの背面にRoad 69の図柄。
濃色フード付きレザージャケットの側面。レザーは粗さを感じる表面と輪郭を担い、一方には黒と生成りの太いボーダーニットがある。近接写真では透ける編み組織が見え、覆う部分と内側をのぞかせる部分が層になる。厚いデニムとの並置によって、ミッドサマーを半袖だけで説明しない。レザー、デニム、ニットの触感を一種類にそろえるのではなく、図柄と比率で関係をつくっている。
黒と生成りの太ボーダーニットに淡いショーツ。
透ける編み地とファスナーを示す近接写真。販売時期と、今後の発表事項
2027年5月から、世界の正規取り扱い先と両ブランドの公式オンラインストアで販売する予定だ。日付、店舗、商品、価格の詳細は後日発表となる。2026年10月に始まっている予約ではなく、未来の発売計画として受け止めたい。全サイズや各国の定価もこの予告では確定できず、写真の服すべてを今注文できるわけではない。購入を考える場合は商品一覧を待つ必要がある。
SUGARHILLの林陸也は、両者のつながりを、共通点探しよりファッションを楽しむ気持ちに置いている。今のルックを見ると、補強の構造と感情を帯びた記号が出会い、ライダースの言葉に別の表情を与えている。ハートが服のどこを通るか、パッチがどう仲間意識をつくるか、薄い素材と厚い素材がどう混ざるかを見れば、発売前にも東京とパリの対話を具体的に読み取れる。