本来ならRockstar Gamesが主導権を握るはずだった瞬間は、突如流出した映像の一群に先んじて話題をさらわれる形となった。Kotakuの報道によると、Take-Twoはニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所に2件の召喚状を申請し、マイクロソフトとディスコードに対して『Grand Theft Auto VI』の映像流出事件に関連する情報の開示を求めている。対象として名指しされているのは「Cyberleek」を名乗る人物だ。

マイクロソフトに対してTake-Twoが求めているのは、あるGitHubリポジトリに関する調査記録だ。このリポジトリには同社が著作権を保有するコンテンツ――映像、アートワーク、セリフなどの制作素材――が保管されていたとされる。召喚状ではさらに、「Cyberleekの身元についてマイクロソフト社内で行われた調査」に関する業務記録および調査記録の提出も求めている。

ディスコードに対しては、追跡対象がより具体的だ。アカウント名CYBERLEEK、CINEMATICROCKSTAR、Surfer24k、GTA Vコンテンツクリエイターとして知られるDarkViperAUが運営するサーバー、そしてもう1つ「!Odyssey」という名前のサーバーが対象となっている。Kotakuの報道によれば、Take-Twoはこれらのアカウントの本名、電話番号、紐付けられた他のアカウント、そしてGTA VI、Rockstar、またはCyberleekに関連するコンテンツを共有した履歴の開示を求めているという。

このタイミングこそが、今回の対応の緊急性を物語っている。映像は8月18日からネット上で拡散し始め、Take-Twoは直ちに削除要請を出したが流出は止まらず、その後にはCyberleekが実際にプレイ可能なゲームビルドを所持していることを示唆する新たな映像断片まで登場した。これらすべてが、RockstarがNetflixとの独占提携を通じてGTA VIの「extended look」を公開する予定だった8月27日を前にして起きている。

GTA VIが流出したのはこれが初めてではない。2022年には、ハッカー集団Lapsus$の当時18歳のメンバーがAmazon Fire TV Stickを通じてゲーム映像を流出させた事件があった。その後の心理鑑定で裁判を受ける能力がないと判断され、再びサイバー犯罪に及ぶ意図を持っているとされたため、裁判所は最終的に彼に対して期間の定めのない入院命令を下した。

召喚状の申請が裁判所に承認されるか、マイクロソフトとディスコードが情報開示に応じるかどうかについては、現時点でこれ以上の公開された進展はない。