1階が厨房、2階が回転寿司のレーンになっている1台のバス。中央のエレベーターで握りたての寿司を上階へ運ぶ——これが「Sushi Bus」が東京観光に投げかける新しい問い。食べ放題の回転寿司と市内観光バスを1台にまとめてしまったのだ。

この2階建てバスは、東京駅近くの鍛冶橋駐車場を出発し、70分間の周遊ルートを走る。Sora News 24によると、運行ルートは銀座、渋谷スクランブル交差点、浅草の雷門などを通る可能性があるが、最終的なコースはまだ決まっていないという。乗客は2階に座り、レーンを流れる寿司皿を眺めながら、車窓には東京の街並みが後方へと流れていく。

このプロジェクトは約2年半かけて開発されてきたとされ、バスが急ブレーキをかけた際に寿司がレーンから滑り落ちないようにするための試験に多くの時間が費やされたという。一方、階下で包丁を握り刺身を捌くスタッフに同等の配慮がなされたかどうかについては、資料には言及がない。

運行は10月10日に東京でスタートする予定で、まずは定員20名のバス1台からの運行となる。観光としての目新しさと定員20名という限定感を考えれば、1回16,000円(約101米ドル)という料金は決して高くはないだろう。運営側によると、これはあくまで始まりに過ぎず、今後は大阪や京都など他の観光都市への展開も視野に入れているという。