2つのバンドが互いの名前で曲を書き合う――この対称性自体が最高のネタだ。ロサンゼルスのバンドTowniesは8月12日、レーベルBrain Synthesizerを通じて新曲を発表。曲名はずばり「Wednesday」——バンドWednesdayが昨年アルバム『Bleeds』に収録した曲「Townies」へのお返しだ。
このお返しは実は1年近く前から温められていた。昨年9月、『Bleeds』のリリース前後にTowniesはSNSで「彼らがTowniesの書いたWednesdayを聴けばわかるはず」と予告していた。TowniesはTom Lynch、Chris Magnani、Nolan Meliaの3人組で、ボストンで結成し現在はロサンゼルスを拠点にしている。新曲は緊張感を帯びたエモ・ナンバーで、重厚なギターリフがメロディーラインを推し進め、最後は曖昧なノイズ感を伴った爆発点で締めくくられる。ミュージックビデオはZach Millerが監督を務めた。
一方、お返しの対象となった「Townies」も決して軽い気持ちで書かれた曲ではない。この曲はWednesdayのボーカルKarly Hartzmanによるもので、ある友人が10代の頃に性に関する噂やいじめを受けた経験を歌ったものだ。Hartzmanは昨年NMEのインタビューで制作動機についてこう語っている。「彼女はその人たちへの怒りを手放せないわけじゃないの。でも自分のことより友人のために憤る方が激しくなることってあるでしょう。『高校時代にあなたに起きたことを、私がどれだけ気にかけているか、そしてあなたを愛している』と誰かに伝えられること自体が貴重なことだし、女の子が“奔放”だとされることについて人々がどう捉えるかというのも、ずっと考えたかったテーマなの」。「Townies」はその後NME選出の2025年ベストソングにも選ばれ、アルバム『Bleeds』全体もNMEから五つ星評価を獲得。レビューでは特に、MJ Lendermanが「Candy Breath」と「Townies」で聴かせるギターソロが、Wednesdayの沈んだ感情を爆発的なユーフォリックな瞬間へと転化させていると評された。
Hartzmanの最近の動きは、この曲の余波にとどまらない。先月にはHayley Williamsとニューポート・フォーク・フェスティバル(Newport Folk Festival)に共演し、「Mirtazapine」を披露。さらにWeezerが近日リリース予定のアルバム『The Gold Album』収録の新曲「Skinny Dipper」にも参加している。






