71台、そのうち残り11台がわずか4時間で完売——Hennesseyのスーパーカーが即完売となるのは今回が初めてではないが、そのスピードには創業者自身も驚きを隠せなかった。
「Blackbird」と名付けられたこの新型車は先週金曜日、カリフォルニア州モントレーで開催された「2026 The Quail」カーショーでお披露目された。Hennessey Special Vehiclesが「Venom F5」に続き、ゼロから作り上げた2作目のオリジナルスーパーカーとなる。Supercar Blogの報道によれば、カーショー開幕前の時点で生産予定の71台のうち60台がすでに予約済みで、残る11台もお披露目当日、わずか4時間で完売した。正式発表からまだ2週間ちょっとしか経っていない。
「これほどの反響があるとは、私たちの誰もが予想していませんでした」とJohn Hennesseyは同メディアに語った。「これほど早く売り切れたことは、このクルマのデザインがいかに人の心を動かすものであるかの証明であり、私たちのチームがスーパーカーコレクターの本当に求めているものを理解している証でもあります」
注目すべきは、Blackbirdがこれほど短期間で完売した理由を、単に71台という希少性だけでは説明しきれない点だ。ロッキード・マーティン社のSR-71「ブラックバード」偵察機にちなんで名付けられ、外観もそれにオマージュを捧げたこのスーパーカーは、開発の方向性がこれまでのHennessey作品と明らかに異なる。車体は主にカーボンファイバー製で、彫刻的なラインが強調されている。コックピットにはタッチスクリーンを採用せず、アナログ計器と物理ボタンを重視。パワートレインについても、過激なターボによる暴力的な出力を追求するのではなく、自然吸気の6.2リッターV8エンジンを採用した。それでもなお、このエンジンは最大900馬力に達し、レッドラインは9,000rpm、0-60mph加速はわずか2.5秒、最高速度は220mphに達する。
言い換えれば、Blackbirdの操縦哲学は「快適性寄り」と表現されており、これまでのように純粋に限界を攻める攻撃的なセッティングとは一線を画す。これはHennesseyのラインナップの中でも明確な方向転換と言える。
Blackbirdの価格は250万ドルからとなっているが、この金額が買い手を怯ませることはなかったようだ。現時点の計画では、納車時期は2029年から2030年の間を見込んでいる。