台中南屯の羅布森図書館は半畝塘環境整合が設計し、2026年末の完成を目指す。豐樂雕塑公園の隣、旧文心車両保管場に地上3階、約2147平方メートルを計画し、子ども、高齢者、若者それぞれに読む場と過ごす場を設ける。現在は建設中の公共施設で、公開された内外観は計画の完成予想図。すでに開いた森の読書施設として訪問を組む段階ではない。
車両保管場から図書館へ、公園との関係を変える
当初は学校予定地で、後に車両保管場として使われた土地が、市の移転措置と民間寄贈計画で公共の読書空間へ変わる。半畝塘は森と水景を軸に、立体緑化、植栽、歩道を全体に組み込み、近隣の豐樂雕塑公園と結ぶ。入口に木を置くだけでなく、建物の出入口、屋外の歩行、緑地が日常の連続した道筋になるかが見どころだ。
予想図の鳥瞰では樹木が建物を囲み、異なる高さのテラスへ緑が伸びる。歩道からの視点では水面、曲線の道、大きなガラス面が前景となる。設計意図を示す図で、最終的な植物の育ち方や使用状況は完成後に分かる。森で読むという考えは、緑色を外観の様式とするだけでなく、建物と外部の距離、動線、開口から理解できる。
歩道と水景から建物へ近づく予想図で、実際の利用は完成後となる。3層を年齢と用途で分け、各読者の居場所を作る
1階は児童、高齢者、新刊展示を計画し、親子読書と長者の需要を同じ階に置く。2階は開架閲覧と多目的教室で、貸出、講演、読書普及をつなぐ。3階は青少年読書区と共同学習室で、自主学習や議論の場を確保する。階ごとに装飾を替えるのでなく、使う人、活動、空間の関係を整理する構成だ。
内部の予想図は打ち放し壁、木色の書架、異なる大きさの窓で読書風景を作る。階段の図には書架、幅広い段、座布団があり、上下移動の途中にも滞在を提案する。本を探しに階へ着くだけでなく、途中で座り、読み、外の光を感じられるかという問いだ。図面は使い方の可能性であり、正式な席数や開館後の利用規則は未発表である。
書架、打ち放し壁、窓の関係を示す室内読書区の予想図。
幅広い階段の横に書架と座布団を置く読書空間の予想図。寄贈と内装は別の投入、年末完成は目標
羅布森股份有限公司の汪世旭董事長が1億2000万台湾元超を投じ、完成後は台中市政府へ無償寄贈し公共図書館にする計画。南屯区公所は、市が別に内装工事へ約7500万元を計上すると記す。別々の投入であり、寄贈額を全内装込みの総額と捉えないようにしたい。2025年6月19日着工、2026年3月26日上棟式と、年末の完成目標は異なる段階である。
烏日溪尾の羅布森書蟲房を営んだ汪氏の読書経験が続く計画だ。2013年に公益書店を創業し10年の運営を約束した物語は、全年齢向けの公共館へ向かう。今後は工事完成、正式開館、運営情報を別々に追いたい。台中の建築と読書に関心がある人には、車を一時的に置く土地が、人の滞在と知識の共有を支える日常の場に変わる過程が核となる。