完全ワイヤレスイヤホンを長く使っていると、真っ先にダメになるのはドライバーユニットではなくバッテリーだ。バッテリー持ちがある程度まで落ちると、たいていイヤホン本体ごとゴミ箱行きになってしまう——これはこのジャンルの製品に長年つきまとう不満でありながら、ほとんど解決策がなかった問題だ。Sennheiserは今回、新作「Momentum True Wireless 5」でこの問題に正面から向き合った。
イヤホン本体と充電ケース、どちらのバッテリーも交換可能な設計になっている。Sennheiserによれば、分解から交換までに必要なのは小さなドライバー1本のみで、「数分以内」に完了するという。メーカー修理を頼るのではなく、ユーザー自身の手で対応できるレベルだ。前モデルのTrue Wireless 4と比べると、シリーズとしては珍しい修理思想への転換と言える。
バッテリー持ち自体も向上している。1回の充電で12時間再生でき、充電ケースを含めると合計40時間。急速充電にも対応し、8分間の充電で1時間分のリスニングが可能だ。

外観面では、True Wireless 4よりも薄型化。公式によれば装着感は「ほぼ無感覚」とのことで、テスターの73%が新デザインをより好んだという結果も出ている。充電ケースもリデザインされ、本体幅がスリムになり、ポケットに入れたときの携帯感もより軽快になった。
通話品質はAI音声強化アルゴリズムが処理を担当する。アクティブノイズキャンセリングシステムも一新され、新しいイヤーピースと4マイクアレイを搭載。Sennheiserによれば、この構成はノイズキャンセリング性能を高めつつ、外音取り込みモードの音をより自然に聞こえさせることを目的としているという。
音質面はファミリーの血統を継承し、7mmのTrueResponseダイナミックドライバーを採用。Bluetooth 6.0による伝送で、24bit/96kHzの音楽フォーマットまでサポートする。無償の専用アプリには8バンドイコライザーが内蔵されており、音色の微調整も可能。ヘッドトラッキング用の加速度センサーも備えており、空間オーディオ効果を実現できる。
Sennheiser Momentum True Wireless 5は9月3日発売予定で、カラーは全5色、価格は1台300ドル。台湾での発売時期と価格については、現時点で情報は明らかになっていない。






