今回のZcash急騰の中心にあるのは現物市場ではない。価格は8年ぶりの高値を更新し、1枚あたり850ドル目前まで上昇したが、この数字を支えているのは買いの殺到ではなく、明らかに歪んだデリバティブ市場のデータだ。
CoinGlassの統計によると、Zcashの24時間先物取引高は約100億ドルに迫っているが、同時点での未決済建玉はわずか17.6億ドルにとどまる。両者の差は約6倍にも及び、この間に大量の資金が先物市場に出入りしていた一方で、実際のポジション保有の積み上がりはほとんどなかったことを示している。主流通貨に比べて時価総額規模がはるかに小さい銘柄にとって、これほどのレバレッジ取引高自体が注目すべきシグナルと言える。
今回の値動きはGrayscale傘下のETFに関連する動きとも関係しているとの情報もあるが、現時点で確認できる詳細情報は限られており、具体的な内容や時期については確認が取れていない。






